インタビュー梅ちゃん先生のティールーム

梅ちゃん先生のティールーム第1回~宋美玄・産婦人科医①同級生だった! 梅村聡と宋美玄!

この春から、新連載「梅ちゃん先生のティールーム」を始めます。元参院議員で厚生労働省政務官を務めた梅村聡さんが医療界の著名人と対談し、今だから言える本音トークをを繰り広げます。時に相手のプライベートにも触れ、かしこまったインタビューでは聞けないようなオモシロ話をお届けしていきます。

対談で最も面白かったと編集部が思った部分は、会員の皆様に隔月でお届けしている会報誌に掲載してお届けします。続きを読みたいという方、ぜひパブリックプレスへのご入会をお待ちしております

宋美玄さん(左)と梅村聡さん(右)、司会の熊田(中)

宋美玄さん(左)と梅村聡さん(右)、司会の熊田(中)

[司会] 代表理事・熊田梨恵

初回のお相手は、テレビや雑誌等でも活躍中の産婦人科医、宋美玄さん。なんと梅村さんと宋さんは大阪大学医学部の同期で、共に医学を学んでいた仲だったのです! お二人の再会シーンからどうぞ。

同級生だった! 梅村聡と宋美玄!

梅村:久しぶりやね~。元気やった? えらいあちこちでご活躍で(笑)。

宋:おお~、元気やで。あんたこそご活躍で(笑)。今日は娘の真美(まみ)ちゃんも同席させてもらうわ。

梅村:もちろん、どうぞ。大きくなったね~。今何歳?

宋:2歳。保育園も行ってるで~。

梅村:会うのは1年ぶりぐらいかな。宋は今、大学院行ってるんやった?

宋:川崎医大に行ってる。月2回ぐらい、当直をしたり産後の妊婦さんの様子を見たりしてるわ。

梅村:普段は東京で働いてるの?

梅村聡さん
産婦人科医の宋美玄さんと娘の真美ちゃん

研修病院も一緒だった

宋:クリニックで働いてるよ。普通の診療やセックスカウンセリング、今は胎児診断が多いかな。出生前検査について報道が増えてから、ネットで検索して来る人が多くて予約が取れないみたい。別の日には出生前診断が専門のクリニックで。私はそれが専門で留学もしてたしね。日々妊婦さんに触れてるわ。

梅村:多分このページの読書さんは、「宋美玄先生」というとテレビを見たとか、本を読んだことがあるとか、新聞広告や週刊誌で見たとかの感じなのかなと思います。僕は宋さんが成人する前から知っていまして、阪大医学部の同級生として6年間一緒に勉強してきた仲なんですよね。実は僕の中で彼女はあまり変わってはらへんのですね。もともと、どういう経緯で産婦人科を選んだんでしたっけ?

宋:うちの父親が外科医だったから、手術がしたかってん。心臓外科とかがよかったんやけど、見に行ったらとうてい女がやっていけるような感じでもないし。バリバリと十何時間手術をしてみたいな、あんな医療ドラマみたいな女医さんって難しいよね。

梅村:そうよね。話が飛ぶけど2年目の研修病院は大阪の箕面市立病院でいっしょやったね。2年間とも一緒やったっけ?

宋:いや、私が行った年からお産が激減して、ここにいても帝王切開もできるようにならないと思った。それで当時の教授にお願いしたら、りんくう総合医療センターに回してくれて。そうしたら、そこがすごく忙しい病院で、血を吐くような研修医生活をしていたら、もう産科しかできなくなってたっていう感じ(笑)。

梅村:それで、産科のほうに進んでいったわけや。その後どうした?

宋:その病院で2年研修してから大学に戻った。今の直属の上司が阪大から川崎医科大学の教授になって、そこに呼ばれて働いていた時にロンドンの病院を見学してん。そこでこれはいいなと思って、川崎医大を辞めた後に留学してっていう感じ。

梅村:帰ってきたのはいつ頃?

宋『医局制度っていいな』梅村『医局とのつながりで安心』

宋:2009年の12月に帰ってきて、また大阪で働いて。旦那が関東の人やったのでこちらに移り住んできて。その間に、働きにくい病院に当たって。その時にやっぱり医局制度っていいなと思って。

梅村:いいなあって?

宋:だって、組織や周りのスタッフに何かおかしいところがあると思っても、誰にも言われへんねん。

梅村:これ、面白い話よ(笑)。今は、「医局反対」の話が多いからね。

宋:医局制度やったら、トップの教授に、「ちょっとこんなんおかしいんですけど」とか言えるけど、全部自己責任やからね。今働いているクリニックも教授の知り合いからの御縁なので、結局は東京に来ても医局つながりやな。

梅村:そういう意味でも、医局がよかったわけよね? つながりが残ってたりね。

宋: そうね。あまりにも近くにいるとしがらみが色々あるけど、やっぱり守ってくれるっていうか。最近、阪大の医局をやめて東京に来たいという友達がいて、彼女と一緒にその医局の教授に話に行ったの。その時に教授が、医局っていうのは互助制度だと。つまり医者でもすごくできの悪い人とか、人間関係が苦手な人とかがいて、一方では優秀で誰とでもうまくやってくれる人がいて、そういう人たちが人がみんなで支え合うみたいな。だから、教授はその子に「優秀な人にとっては辛い制度かもしれへんな」と話してて、なるほどなと思った。

梅村:確かに医局制度ってそういうものやね。話が少しそれますけれども、国 会議員でも一緒なんですよ。今、国会議員で医師免許を持っている人は、医局とは離れていることが多いんですよ。僕は珍しくというか、まがりなりにもと言うか、いまでも医局に出入りしているんですよね。研究のことを教えてもらったりとか、国の政策について伝えたりとか、その逆があったりするわけですよ。そういう意味ではね、単に働く場所ということだけではなくて、医局とつながっているということは、すごい精神安定剤にはなりますよ。自分のアイデンティティー もあるからね。そういうのはすごい役に立つと思いますね。

(つづく)

梅村聡(うめむら・さとし)

内科医。前参院議員、元厚生労働大臣政務官。1975年大阪府生
まれ。2001年大阪大学医学部卒業。

宋美玄(そん・みひょん)

産婦人科医。1976年兵庫県生まれ。2001年大阪大学医学部卒業。著書に「いつかお母さんになるあなたへ」(ロハスメディア社)など。「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」と「女医が教える本当に気持ちのいいセックス 上級編」は累計65万部を超えるベストセラー。