熊田梨恵の独り言

こういう時間が大好きです

 現場で働いている医療者の話を聞くのが、大好きです。本当に、大好きだと、毎回思います。

今日、私が東京に戻ってきたということで、「熊田梨恵さんを励ます会」を、以前からお世話になっている医師の方々が開いてくださいました。連休後半の前日という慌ただしいタイミングで、わざわざ飛行機で駆けつけてくださった方もいらっしゃって、感激するばかりでした。

「医療者と国民の共通言語をつくりたい」。その信念は揺るぎませんが、NPOを立ち上げたものの、なかなか思うようにはいかず、どう発信したものか、ずっと霧の中にいるようでしたし、今もそうです。

 しかし東京に戻り、慣れ親しんだ人や土地、空気だからでしょうか。ようやく肩の力が抜けて、取材をしたり、書いたりとできるようになってきました。

 そしてこうして現場で働いているドクター達の話を聞いていると、「ああ、私はやっぱりこういう時間が大好きだ」としみじみ思うのです。医療を、患者を、国民を思うからこその彼らの悩み、思い、そういったものを伝えたい。聞かせてもらえる立場にいるのだからこそ、伝えねばならないと、思います。

 医療業界の記者だったからこそ知ったことが、たくさんあります。医療業界には驚くほど問題が山積していますが、制度やシステムが複雑で、なぜそんなことになっているのか、またどうしてそれが問題なのかということが、一般の目線からは非常に分かりにくいのです。だけどそういうことは、ある日突然何かの問題として起こるし、その時は誰かの命が失われているかもしれません。そういうことにならないように、問題だと思うことを伝えなければと思うのです。

 とは言うものの、一体これをどうやって分かりやすく伝えればいいんだと、途方に暮れることも多いです。やっぱりとても難しいし、医療の取材は一筋縄ではいきません。誰か悪者がいるわけではなく、多くはシステムの問題ですから。命を取り巻くことの多くは、白黒とはっきりするものの方が少なく、大体グレーです。

 でも、それを取材できる立場にいます。応援してくださる方がいます。そして、こうやって発信できる場を持たせて頂くことができました。それならば、ひたすら邁進するのみです。

今日思っていたこと。

  • 取材の過程を全て公開し、インタビューしたことはすべてweb上に載せる。それによって、これまでの大手メディアにありがちな「これ話したのに、ボツにされた。趣旨と違う形で掲載された」をなくす。そうすれば、取材を受ける側は安心して、答えることができる。自分の主張をそのまま載せることができる。

  • 定期的に現場の話を聞く会を持ちたい。飲み会とか気楽な感じで。「こんなことが起こってるから取材してよ」という場にして、メディアと医療者の距離を近づけたい。

まだ漠然としていますが、そんなことを考えていました。

 とにかく元気が出るのです。皆さんとお話をしていると。楽しくて嬉しくて、頑張ろうと思います! まだまだ試行錯誤中ですが、私なりにやれることをやってみようと思います。

 皆様から応援して頂き、NPOを立ち上げた時から、私はもう社会的な存在になったのだと思っています。

2年前、東京を発つときには、ブルーの薔薇の花束とキャンディーを頂きました。そして今日、柔らかな肌色の薔薇とチョコレートが、迎えて下さいました。

本当に、嬉しいです。

応援してくださって、いつも、本当に、ありがとうございます。